生活習慣関連(高血圧、脂質異常症、糖尿病)
血圧とは、心臓から全身に送り出された血液が血管の壁を押すときの圧力のことで、心臓が縮んだり広がったりすることで発生します。
血圧の値は、心臓から押し出される血液量と、血管の収縮の程度やしなやかさによって決まります。
上の血圧と呼ばれる「収縮期血圧」は、心臓が収縮し血管にもっとも強い圧力がかかっているときの値です。
下の血圧と呼ばれる「拡張期血圧」は、心臓が拡張しているときに血管にかかる圧力の値です。
高齢になると動脈が硬くなりやすいため、上の血圧は上がりやすくなります。
高血圧の原因は遺伝的要因のほか、食事や運動、過度な飲酒、喫煙、ストレスなどの様々な生活習慣が関与して起こるとされています。
原因をひとつに定めることのできない高血圧を本態性高血圧といいます。
① 腎臓の働きが悪くなって塩分と水が排出されにくくなる場合
② 副腎など内分泌腺の病気により血圧を上げるホルモンが増える場合
③ 血管の病気
④ ほかの病気のために使っている薬が原因
で起こる高血圧を二次性高血圧といいます。
原因を明らかにしてそれを取り除くことができれば、血圧の正常化が期待できます。
一般に、二次性高血圧は、本態性高血圧とくらべると若い人に多くみられます。
治療補助アプリを活用した高血圧の治療プログラム
血圧の記録はもちろん、栄養指導や生活習慣の修正を支援してくれる保険適応のアプリケーション。希望があれば導入できます。
血液中には脂質として、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類があります。
コレステロールは人の細胞膜や、消化吸収に必要な胆汁酸、ホルモンのもととなる重要な物質です。
中性脂肪は、エネルギーとして貯蔵したり、保温、外部からの衝撃を和らげたり、内臓を固定したりと体内で重要な役割を果たしています。
脂質異常症とは、
① 血液中の LDL(悪玉)コレステロールが多すぎる
② 中性脂肪が多過ぎる
③ HDL(善玉)コレステロールが少なすぎる
などの状態のことです。
LDL(悪玉)コレステロールは、余分なコレステロールを血管の壁に沈着させ動脈硬化を起こしますが、HDL(善玉)コレステロールは逆にその血管内にたまったコレステロールを肝臓へ戻すように働きます。
血液中のブドウ糖は、通常であればすい臓から分泌される“インスリン”というホルモンによって脳を含む全身のエネルギーに変えられます。
インスリンの分泌が少なくなったり、効きが悪くなったりすることで、
血液中のブドウ糖が過剰になる病気が糖尿病です。
感染症などをきっかけにインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病
肥満や運動不足などの生活習慣が原因となって起こる2型糖尿病
に分けられます。