2024(令和6)年度の高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種はじまりました。
肺炎球菌感染症とはどんな病気?
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。
これらの菌が何らかのきっかけで気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
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肺炎球菌ワクチンとは?
高齢者の肺炎を起こす原因として最も多いのが「肺炎球菌」という感染症です。
肺炎球菌は93種類あり、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)はそのうちの23種類に効果があります。
また、この23種類は、成人の重い肺炎球菌による感染原因の約7割(64%)を占めるといわれています。
しかし、肺炎の原因には肺炎球菌以外の病原体によるものもあり、
肺炎球菌ワクチンがすべての肺炎を防ぐものではありません。
高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象年齢は?
- 65歳の方
- 60歳以上65歳未満の方で心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害のある方又はヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害のある方 (身体障害者手帳1級程度)
※ 定期接種の回数は1回
※ 過去に接種歴がある方は対象外(助成の対象にはなりません)
予防接種が受けられる期間は?
2024(令和6)年4月1日 ~ 2025(令和7)年3月31日まで
自己負担額
各市町村が高齢者肺炎球菌予防接種費用の一部を助成しています。
※ 北部地区以外の方はお住まいの市町村で自己負担額が異なっていますのでご確認ください。
宜野座村・国頭村 伊江村・伊是名村 | 金武町・恩納村・東村 大宜味村・伊平屋村 | 名護市 |
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無料 | 1,000円 | 4,000円 |
予防接種の受け方
※予防接種の案内通知は、今年度65歳になる方に送られます。
予防接種健康被害救済制度について
高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種による健康被害が生じた際は、予防接種法又は、全国町村会総合賠償保険による救済制度があります。
ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのか、因果関係を調査し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。どちらの救済制度が適用されるかは、年齢により異なります。
参考:厚生労働省 肺炎球菌感染症(高齢者)